東福寺の寺宝をまとめて紹介する初の機会となる本展では、「画聖」とも崇められた絵仏師・明兆(みんちょう)による畢生の大作「五百羅漢図」の現存する全47幅を修理後初公開するとともに、巨大伽藍にふさわしい特大サイズの仏像や書画類の優品も一堂に展観いたします(※会期中展示替えがあります)。
新緑や紅葉の名所として知られる東福寺は、京都を代表する禅寺の一つです。日本から中国へと渡り、南宋時代の高僧無準師範(ぶじゅんしばん)に禅を学んだ円爾(聖一国師)(えんに・しょういちこくし)を開山に迎えて創建されました。「東福寺」の名は、奈良の東大寺と興福寺になぞらえて、その一字ずつをとったことに由来します。
目次
特別展「東福寺」 展示構成と見どころ・主な展示品
初めて全貌が明かされる、明兆畢生(ひっせい)の大作
重要文化財 五百羅漢図(ごひゃくらっかんず)のうち
吉山明兆筆 南北朝時代・至徳3年(1386) 京都・東福寺蔵
東京会場 展示期間
(中)第1号幅 3月7日(火)~3月27日(月)
(右)第20号幅 3月28日(火)~4月16日(日)
(左)第40号幅 4月18日(火)~5月7日(日)
水墨と極彩色が見事に調和した、若き明兆の代表作。1幅に10人の羅漢を表わし50幅本として描かれた作で、東福寺に45幅、東京・根津美術館に2幅が現存する。東福寺の伽藍再興運動のなか、至徳3年(1386)に完成したことが記録により判明する基準作としてもきわめて貴重である。14年に渡る修理事業後、本展で初めて現存全幅が公開される。 |
仏手(2メートルもある、もと本尊の巨大な左手)
鎌倉~南北朝時代・14世紀 京都・東福寺蔵 ※東京・京都会場とも通期展示
この手は明治14年(1881)に焼失した、東福寺旧本尊の巨大さをしのべる数少ない遺例。九条道家によって創建された当初の本尊は、建長7年(1255)までに完成したが約70年後に焼失。この仏手はその後に再興された像の左手。 |
特別展「東福寺」 オリジナルグッズ
特別展「東福寺」 開催概要
会 期 | 2023年3月7日(火)~5月7日(日) |
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会 場 | 東京国立博物館 平成館 〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9 |
休館日 | 毎週月曜日 ※ただし、3月27日(月)と5月1日(月)は開館 |
開館時間 | 午前9時30分~午後5時 |
観覧料 | 一般:2,100円、大学生1,300円、高校生900円 ※中学生以下は無料 |
音声ガイド | ナビゲーター:木村多江 解説ナレーター:子安武人 |
公式HP | https://tofukuji2023.jp/ |
お問合せ | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
巡回情報 | 京都会場:京都国立博物館 平成知新館 2023年10月7日(土)~12月3日(日) |
特別展「東福寺」10/7より京都国立博物館にて開催 | コントレイル
展示構成と見どころ主な展示品 東福寺の寺宝をまとめて紹介する初の機会となる本展では、「画聖」とも崇められた絵仏師・明兆(みんちょう)による畢生の大作「五百羅漢図…
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