
展示構成と見どころ
印象派の画家クロード・モネ(1840-1926)は、自然の中の外光の美しさに魅了され、その探求と表現方法の追求に生涯を捧げ、風景画を革新したことが知られます。モネが生み出した風景画は、それまでの風景を描いた作品のあり方を根底から覆し、新しい時代の世界観とその詩情を伝達する手段を創造するものでした。
本展では、モネの画業の重要な時代と場所、すなわちル・アーヴル時代、アルジャントゥイユ時代、ヴェトゥイユ時代、1880 年代の旅の時代、ジヴェルニー時代と、それぞれを丁寧にたどります。モネが各々の時代に、各々の土地で何を見て、どのように描き、どのような主題をイメージに込めたのかを丹念に探り、画業の終盤に手がけた睡蓮の連作へといたる過程をなぞることで、個々の作品が連続性のなかで発展していることを示します。また、モネの画業に重大な影響を与えた同時代の画家たち、あるいは新しい表現方法としての写真作品、西洋の文脈とは全く異なる質を持つ浮世絵などの日本美術、さらには水辺の情景を視覚化したエミール・ガレらによるアール・ヌーヴォーの工芸作品も展示します。
オルセー美術館主席学芸員・学芸部長のシルヴィー・パトリが監修をつとめ、アーティゾン美術館とともに作りあげる本展は、世界最高峰のモネ・コレクションを有するオルセー美術館の作品を中心に国内の作品と合わせて構成される、風景画家としてのモネに迫る展覧会です。
ニュース
アーティゾン美術館と日本経済新聞社は、オルセー美術館とオランジュリー美術館と共に同展覧会の開催にむけて協議を重ねてきましたが、日仏の新型コロナウイルス感染状況に鑑み、開幕を延期することといたしました。 この展覧会はアーティゾン美術館が開館した2020年の特別な展覧会として企画されました。昨年一度延期し、また今回はフランス側の事情もあり再度の延期となります。フランスの重要作品を万全の体制によって理想的なラインナップで公開するための、やむを得ぬ変更と判断しました多くの皆様のご期待に応えることができず大変残念ですが、何卒ご理解の上ご協力をお願いいたします。 |
主な展示品
開催概要
クロード・モネ —風景への問いかけ オルセー美術館・オランジュリー美術館特別企画
公式HP
※開催延期
会場:アーティゾン美術館(東京都中央区京橋1-7-2)
開館時間:(入館は閉館の30分前まで)
10:00~18:00 毎週金曜日の夜間開館は当面の間、中止
休館日:10月4日(月)、10月18日(月)、11月1日(月)、11月15日(月)、12月6日(月)、12月20日(月)、12月28日(火)~3日(月)
チケット販売情報
入館料:日時指定予約制(2021 年3 月29 日[月]よりウェブ予約開始)
ウェブ予約チケット1,900 円、当日チケット(窓口販売)2,200 円、学生無料(要ウェブ予約)※税込
*この料金で同時開催の展覧会もご覧いただけます。
*ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売します。
*中学生以下の方はウェブ予約不要です。
*スマートフォンとイヤホンをお持ちください。アプリで所蔵作品の無料音声ガイドをお楽しみ
頂けます。
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)