原点回帰-Jimi Hendrix

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私の記憶が確かならば、幼稚園に入園した頃だったと思う。2年保育だったので、3歳か?

家の近所にショッピングセンターがあり、 おばあちゃんとよく買い物に出かけていた。地下の食品コーナー、豆腐・納豆・消すっていない鰹節。買い物かごに入っているシーンが見える。その後に屋上までエレベーターで上がり、ソフトクリームを食べ、ゾウさんやウサギさんの乗り物に揺られている。 お兄さんとお姉さんがゲームコーナーにある機械にお金を入れて音楽を鳴らしながら、軽くステップを踏んでいる。何だか、“オトナ”って感じでかっこいい。 私もそれを動かしてみたくて、お父さんの机の引き出しに入っていた100円を拝借し、お向かいのお菓子屋さんで幼稚園の同級生の真理ちゃんの家に遊びに行くと嘘をつき、一人でゲームコーナーへ向かった。 とりあえずお金をいれてみた。 1cm位の高さのある黒くて丸い重い数字のボタンには何とか手は届くが、その奥にあるドーナツ状に縦に並んだ、たくさんのレコードはよく見えない。 4つ目のボタンを押した時に機械はグルグル回り始め、シルバーのアームが一枚を引き上げた。

偶然にも選ばれた曲はジミ・ヘンドリックスの“Purple Haze”

頭の中が真っ白になり、感電したようなしびれを感じ、体が宙に浮いている。 <なんだこれは>

お店の人に曲名とアーティスト名を教えてもらい、家に帰るとすぐにお父さんにこの曲のレコードを買ってくれとせがんだ。 お手伝いをするから、とか、肩たたきをするから、とか、あの手この手で何度頼んでも「子供が聞くような曲じゃない」と、一掃されてしまった。 それ以降、真理ちゃんのお店でお菓子を買うからと、お小遣いを貰ってはこの曲を聴きに出かけていた。

20歳の頃、西武百貨店が運営する、西武環境デザイン研究所の一期生として空間デザインを学んでいた。 講師陣は有名な建築家や、プロダクトデザイナー、グラフィックデザイナーの方たち。ある日の課題で、レストランのプロデュースという授業があった。テーマも規模も、内装、外装、家具もすべて自由。但し、提出までの期限は半月後と決められている。しかも、図面も模型も作らなけれなならない。 制約のない中で一から作り上げていくのは物凄く難しく、アイディアが出てこなくで、何日も煮詰まってしまった。 “こうあるべき”という固定概念から一度意識を自由にしてみよう。と気持ちを切り替えた時、ふと、ジミヘンの【Freedom】が頭の中で流れた。 CDをセットし、真夜中にジミヘンを聞きながらイマジネーションを膨らませていると、コンセプトからデザインまで一気に完成形として降りてきた。

ニューヨークスタイルのレストランで、1F、B1Fの二層式。テーマは【West Side Story】。

1Fは“SHARKS”、B1Fは“JETS”のアジト。全体的にはレンガ作りで、テーブルはピアノの鍵盤をうねらせたデザイン。壁には配管で作ったジミヘンの顔のオブジェが施されている。 この課題作品が先生たちの想像を超えていたようで、その後、私は西武百貨店の入社試験を受けず、オーダー・エントリー・システムという、いわゆる特待生枠で新入社員として入社をした。

その年に行われたセゾングループ全体の運動会では、代表として選手宣誓に選ばれ、入社2年目にはLOFTのマーチャンダイザーに選ばれ水野社長の企画を担当。

三つ子の魂百まで

たまたまセレブスタイルジャパンに掲載した記事「ジミヘン『エレクトリック・レディランド』の50周年記念盤が発売!」のリリースを見てこの記憶を思い出してブログを書きましたが、なんと、今日、9月18日が命日でした。あの時、ジミ・ヘンドリックスに出会ったのは偶然では無く、必然だったという事ですね。

あれ? 過去のある時点にアクセスしたとき、それは過去ではなく“現在”で、時間という概念はなく、過去-現在-未来は一つの円の中にあり、自由につなげることができる。という意識が。意識だけど無意識というか。なんだ?これは “三次元”という固定概念から一度意識をFreedomにしてみたとして この次元でちゃんと解決しておかなければいけないと言うことか。頭がグルグルしてきた。何をどうすれば良いのか、教えてくれ。

【完全生産限定盤】3CD+1Blu-ray / 直輸入パッケージ仕様 / 歌詞・対訳・解説付 ※在庫がなくなり次第終了となります。
発売予定日は2018年11月14日

アーティスト:ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
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