ステージの淵


古澤巌コンサートスケジュール

自分の楽器だと。

ステージから客席に向かって、

席まで届けとばかりに弾いてきた。

千葉市民会館は、ストラド持参で、
始めから作戦が。のはずが。

?なんか違う。これでも無い…。もしや…。

前半が終わった時点で…。

自分の楽器では、全く感じない音が出ている。

ドミナントの音?何の音なのか…。

確かにミルシテインは、ガット弦を張っていた。もしや…。

ただし、自分が気になっていたのは、そんな事よりも。

壁が有る!目の前に。

ステージの淵辺り、緞帳のように見えない壁が。

自分のすぐ前にその「壁」を見たとき、

その先には音は行かないんだと、わかった。

自分からホンの1間程先が壁。そしてピアニストは、ピアノと後ろの1間内にいる。

これか…もしかして。

千葉の後半、そして、反響板すらない扶桑のホールへ。

「いつものようにマイク使いますよね。」

そうだった。このホール、マイク無しには弾けなかった。

マイク無しで。ストラドだから。っつーか、

ステージの淵に壁が有るんだから、そんなの関係無い。

この「壁」は不思議な。

音は壁までしか届かない。

ところが。

このストラドの魔法は。

「壁」のこちら側に聴衆がいる?

壁の向こう側にいるはずの聴衆が。

扶桑では、ステージの淵まで50cmの所に立っていた。

このステージは「壁」の上に鴨居まである。普通に考えたら、生音には最悪な条件。

ところが。

壁の内側で「魔法の国」になっているため。

もう、何も気にしなくていい。

ただ、そっと弾くだけ。

扶桑の反響板無し700席には、それで足りた。はず。

次のストラド日程は、品川カルテット(3月13尼崎14宗次15白寿)。

ステージ中の4人だけで弾く。

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