アレハンドラちゃん9歳が、今回の主人公。
バリオと呼ばれる貧しい地区に住む。近所に、いとこ達もいっぱい住んでいて、
みーんなオーケストラのメンバー。
ある日彼女を訪ねると、お土産にあげたアルバムと一緒に、いとこと弾いていた。
曲は「ラベンダーの咲く庭で」。いとこの方が、だいぶ歳上なのに「そこはこの音よ!」とか教えてる。
頭のいい子だ。2ndバイオリンのリーダーを務めている。
と、この文章をホテルのロビーで書いていたところ、我等のドライバーが何やら目の前の二人組ともめている。
なんだなんだ?
銃を持った二人組。ホテルのガードマンの目の前で、結婚指輪だけを取って行った。ありえない。
「抵抗したら撃ち合いになるから」。
こちらでは、幼い頃から、物で済むなら、決して抵抗しないよう教えられている。
この日の高速は、怖かった。
気持ちはわかるよ、運転手さん。
お気の毒に。