自己肯定力

当ページのリンクには広告が含まれています。

流通業界に入ってから、過去に何万人という人たちと会話をしてきました。
接客トークをしていると「いい声ですね。」と、言われることがよくあります。心が落ち着く、癒される声なのだそうです。

商品の説明をしていると、途中から人生のお悩み相談になる事があります。それも、かなりヘビーな内容だったりします。それがコロナ禍で急激に増えました。
ストレスを感じている人がとにかく多いのです。むしろ、感じていない人がいないくらいです。

自分では「転生したらスライムだった件」のスライムのような声だと思うので、なぜ癒されるのか謎です。自分に聞こえる声と他人に聞こえる声は響きが違います。私は自分の声がどうにも好きになれず、むしろストレスで、過去に録音したもの(歌)は、だいぶ前に全て捨ててしまいました。

コロナ自粛で不用品整理をしたときに、昔作ったオリジナル曲の歌詞カードを何枚か見つけたのですが、音源は無くても見た瞬間に頭の中でイントロからエンディングまでちゃんと音が蘇ってきました。佐藤君のギターソロも、かぶせるような段城君のキーボードも、サビのメロディが弱いからブラスのような特徴のあるコーラスを入れてみよう!としたらコーラスの方がかっこよくなっちゃった事も。富澤一誠さんのラジオ番組でかけて貰ったとき、たしか「固い声質がすき」とかコメントしてもらったような?山本耀司さんに「詩を書く力がある」とほめてもらえた。

当時よりも多くの事を経験しているので、勝手にバージョンアップされて実際の音源とは違っているのかもしれませんが、いま頭の中で流れている【23:00】は、かなりカッコいい。歌はお風呂だからエコーがかかって50%UPになっていますが、これ、実はめちゃくちゃいい曲だったんじゃないの? いまさらだけど。切り離した記憶の回路が、何かと繋がったような気がしました。

人から、すごいキャリアですね、と言われてもいままでは実感がありませんでしたが、三歩下がって俯瞰で見たら、いやいやどうして、なかなかの物ですよ。誰でもできる事ではありませんよ。HIT商品もたくさん出したし。えらいえらい。よく頑張った。過去の自分を肯定してあげることは大事ですね。ただ、あくまでも自分が自分にかける言葉であって、他人に自慢する事ではありませんけど。

ここ数ヶ月の相次ぐ芸能人の訃報には胸が締めつけられる思いです。無くなる直前まで、あんなに明るかったのに。 恵まれた環境なのに、なぜ?
残された人たちは納得のいく理由が欲しいと思います。そうでないと心の落としどころが無いのでしょう。

心の闇は誰にでもあります。普通に歩いているつもりでも、いきなりストンと落とし穴にハマってしまうように、精神の沼に落ちることだってあります。闇が放つ周波数に運悪くチャンネルが合ってしまったような感じです。その落とし穴は、すこしづつ自分で掘った穴です。落ちても浅ければ這いあがれますが、まじめな人ほど物事を深く考えるので、穴も深くなっています。

完璧主義、責任感が強い、正義感が強い、他人に迷惑をかける事が嫌い、弱音を吐けない、甘えることが苦手。自己肯定ができない。
そういう人が陥りやすい思考が、“消えてなくなりたい”とか、“誰も自分の事をしらない場所に行きたい”

“Ⅰwanna escape”
そう感じたら、一度その場所を離れる、手放す。周りの人に迷惑がかかる事を心配せずに逃げる。逃げるが勝ち。死ぬ方が余程迷惑がかかりますから。

この次元は善が50なら悪も50、光が50なら闇も50.それで均衡が保たれています。闇を見て思い悩むことは決して悪い事ではありません。そこから生まれる芸術もあるし。自己否定を50するなら自己肯定も50してください。いま大きな闇に落ちている人は、実はあなたはそれと同じぐらいの大きな光も持っています。

身近に相談できる人がいないのならば厚生労働省の電話相談窓口や、SNS相談もあります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次