第89回アカデミー賞 個人的感想・予想

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2月27日に発表される、第89回アカデミー賞は『ラ・ラ・ランド』が最有力、『タイタニック』超えの最多受賞記録か!と話題になっています。昨年末にマスコミ完成披露試写会で観ていますが、どうなるのでしょうか?

ミュージカル映画の金字塔、『雨に唄えば』『シェルブールの雨傘』がアカデミーを受賞していないだけに、この作品がアカデミー賞作品賞となると、かなり複雑な気持ちです。監督賞・撮影賞は『ラ・ラ・ランド』でもよいのですが。

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ライアン・ゴズリング、エマ・ストーンのそつのない演技はさすがですが、ダンスや歌のシーンは“頑張って練習したんだろうなぁ。”と、冷静に見てしまい、ちょっと微妙。プロのダンサーによる、冒頭のハイウェイのダンスシーンは良かったんですけれども。

個人的には『ラ・ラ・ランド』の最大の見どころは、このダンスシーンと、ラストカットのライアン・ゴズリングの切ない表情でした。

主演女優賞でもエマ・ストーンは最有力候補ですが、演技力では『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のナタリー・ポートマンも外せません。抑揚のない作品な事もあり表情を変えずに表現する、恐ろしいほどの一人芝居。ただ、『ブラックスワン』で受賞していますから、やはりエマ・ストーンなのでしょうか。

個人的には、我らがポール・ヴァーホーヴェン監督の、『エル(原題)』イザベル・ユペールでも良いのですが。

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『ラ・ラ・ランド』の対抗馬とされている『ムーンライト』ですが、久々に胸を打たれる映画でした。私が審査員ならば、間違いなくこちらに1票。

貧困・ドラッグ中毒の母親・いじめ・同性愛で、しかも純愛。唯一愛情をもって接してくれる大人がドラッグの売人。
なんとも救いようのない環境で育つ主人公のシャロンを、少年期(リトル/アレックス・ヒバート)・青年期(シャロン/アッシュトン・サンダース)・青年期(ブラック/トレバヴァンテ・ローズ)と、三部構成で別々の俳優が演じています。
三人の別の人間なのに、その成長が余りにも自然で、まるで一人の人間のドキュメンタリー映画を見ているように引き込まれます。

昨今のアカデミー賞では黒人差別問題がクローズアップされているだけに、この正反対な作品のどちらを作品賞にするのか、今回のアカデミー賞の見どころかもしれません。

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