『カールじいさんの空飛ぶ家』個人的感想・評価

当ページのリンクには広告が含まれています。

カールじいさんの空飛ぶ家

© WALT DISNEY PICTURES/PIXAR ANIMATION STUDIOS.ALL RIGHTS RESERVED.

第62回カンヌ国際映画祭オープニング作品として初めて3D映画が選ばれた、記念すべき作品。原題『UP』、邦題『カールじいさんの空飛ぶ家』。

この映画の予告動画で、長年連れ添った妻を亡くした、かわいそうなおじいさんの話だと思っていた方には拍子抜けするほどの大活劇。78歳のおじいさんに、こんな体力があるはずが無い!なんて言ってはいけません。そんな事を言ったら、風船で家が飛ぶわけないのですから。

[arve url=”https://www.youtube.com/watch?v=hUuM5IGWgoE” align=”center” /]

序盤の10分間に、カールじいさんと妻のエリーの出会い、楽しかった思い出、つらい出来事、そして別れのシーンが、BGMのみで写し出されていきます。この時点で劇場にいた殆どの女性はウルウルどころか、ボロボロと涙を零してらっしゃいました。でも、私のボロボロタイムはここでは無かったのです。

ある事件をきっかけに、カールじいさんは、家に1万個もの風船を付けて慣れ親しんだ街を飛び出します。行き先は、二人でいつか行こうと夢見ていた南アメリカ・ベネズエラの【楽園の滝】。そこへ向かう理由は、妻への愛だけではありません。今ある状況からの『UP』。そして旅のお供は、招かざる客の少年探検家ラッセル。小太りのこの少年は旅の途中で、一度も『お腹が空いた!』とは言いません。背負っていた大きなリュックの中身は、全部チョコレートだったのでしょうか?

中盤からのアクションアドベンチャーの流れに、序盤でボロボロしていた女性たちは、またしても拍子抜けするでしょう。ここからは、ピクサーらしいキャラクターが次々と登場して楽しませてくれます。チョコレートが大好きな幻の鳥、人間の言葉をしゃべる犬。この犬には、首輪型の自動翻訳機が着いています。なんでもありなはずのアニメの世界で、わざわざここにエクスキュースをしているところが面白いなぁと。

そして、カールじいさんは、ある決断を迫られます。新しい一歩を踏み出すために、妻との思い出を次々と家の外へ放り出してしまいます。この映画の中で、私が一番印象に残り、感動したシーンです。いつか二人で【楽園の滝】へ行こうと、小銭を貯めていたガラスの瓶が無造作に投げ捨てられた瞬間、『もう、エリーとの思い出はどうでもよくなってしまったのか?』と、悲しくなりましたが、長い時間を刻んだ、いつも二人で並んで座っていた椅子だけは、きちんと並べて置かれていたのです。そのシーンが、ほんの一瞬だったことに、“ああ!やっぱりピクサーって凄い!!”と、いろんな意味でボロボロとしてしまいました。

昔、ヒーローだったはずのあの人が・・・。

子供の夢を壊す人には、今までのピクサーには無い結末が待っています。

@マスコミ完成披露試写会

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次