『クロニクル』個人的感想・評価

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クロニクル

2013年9月27日より2週間・首都圏限定公開

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全米ナンバー1ヒット!! 世界的社会現象を巻き起こした衝撃的SFアクション遂に日本上陸! 手にしてはいけない能力〈チカラ〉、目にしてはいけない記録〈クロニクル〉――。

< ストーリー>
平凡で退屈な日常生活を送る3人の高校生のアンドリュー、マット、スティーブは、ある日特殊な能力(チカラ)を手に入れる。手を触れずに女の子のスカートをめくったり、雲の上でアメフトをしたり。3人の退屈な日常は刺激的な日々へと一変する。しかし、そんなある時、後ろから煽ってきた車に苛立ったアンドリューが能力を使って事故に合わせたことから、3人は次第に自らの能力に翻弄され始め、事態は予期せぬ方向へと向かう……。

キャスト:デイン・デハーン、アレックス・ラッセル、マイケル・B・ジョーダン
監督:ジョシュ・トランク

ちょっと前にマスコミ試写会で観ていたのですが、内容を『マン・オブ・スティール』と対比しようと思っていたので、鋼鉄男が公開するまでUPしませんでした。

大作映画疲れを癒すべく、首都圏限定公開でしかも2週間しか公開されないというマニアックさに惹かれ、同じFOX配給でも『ウルヴァリン:SAMURAI』より『クロニクル』を優先して観ました。

鋼鉄男を私は【スーパーマン】とは認められませんでした。キング・オブ・ヒーローでは無くなってしまったからです。『マン・オブ・スティール』の感想でも書きましたが、<救ってこそのスーパーマン>のはずが、大規模破壊と大量殺戮の招かざる宇宙人にされてしまった事に、9.11を思い出させる描写があり、<人々を救っていない>ことに呆然としました。

ウルトラマンで、怪獣が海で倒れ、大津波が来て街が流されてしまった。。。3.11のように。。。しかも見殺し。バットマンやスパイダーマンはある程度は何をやっても多少は良しと出来ますが、スーパーマンは駄目でしょ。そんな鋼鉄男でのイライラを『クロニクル』が解消してくれました。

『クローバー・フィールド』や、『パラノーマル・アクティビティ』のように、ハンディカム・カメラで撮影された作りの、フェイク・ドキュメンタリーですが、前半はいまどきの米ティーンエイジャーの青春ストーリー。(デイン・デハーンの凶器さは美しい~。)もしも普通の高校生が【スーパーマン】のような力を持ってしまったらどうなるのか!?というお話です。

始めのうちは興味本位でいたずらや悪ふざけをしていたものの、複雑な家庭環境のアンドリュー(デイン・デハーン)は能力が増大するにつれ、ココロの闇に支配され始めます。思春期の暴走がそれを加速させます。

スパイダーマンの名台詞『偉大なる力には大いなる責任が伴う』
ピーターおじさんの言う通りです。それをコントロールできる程彼等は大人ではありませんでした。

そこからはちょっとしたホラー映画。『マン・オブ・スティール』的なVFXバトルシーンへ。低予算なので、ちゃちな分リアルで怖い。ハンディを通して日常部分からどっぷり擬似体験しているのでなおさら怖い。

取り返しのつくこと、つかないこと、度が過ぎた悪ふざけの結末とは。
SNSで発信するというメディアの力を持ってしまった、現代の少年少女たちを見ているようです。

マットくんは(アレックス・ラッセル)君が胸に<S>を着けないさい。
クラーク・ケントくんは、君は胸から<S>を外しなさい。

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