竹花梓さん・・・松本幸峻さん 挿絵:大津絵・・・『文売り』
竹花さんからお誘いをいただき、2月28日、日本橋劇場で行われた、発足三十周年記念『たつの会』を、観に行って来ました。
清元 『文売り』 松本幸峻
遊女の中でも一番位が高い『傾城(けいせい)』だった女性が、足抜け後に、恋文を書いて売り歩く『文売り』をしています。この設定からしても、すごく含みのある人物像ですよね。ワクワクしてしまいました。
場面は、旅の途中の関所。その文売りはとてもおしゃべり。ある遊郭で起こった、遊女同士の恋愛沙汰を面白可笑しく話し出します。遊女出身でありながら、読み書きが出来る訳ですから、文売りはとても饒舌です。
語りの中に登場する優雅な遊女の身のこなしから、終盤のドタバタ劇までの一部始終を、踊りで表現してしまう梓さんに、ただただ、釘付けになってしまいました。
日本舞踊って、こんなに面白いものだったのね。それを気づかせてくれた竹花さん。カッコイイ!