草薙が、「ちゃんと夏越しの大祓をしてきて」と言うので、氏神様の羽田神社へ。なぜ夜かと言うと、
『水無月の夏越の祓ひする人は千歳の命延ぶといふなり』
こんな呪文を唱えながら∞に3回まわるなんて怪しいこと、人前でしたくなかったからなのですが、誰もいないところで一人で夜に行う方が余程怪しかった。
ましてや漢字は違えど、<ちとせのいのち>なんて自分の名前を唱えるので。
でも、千年も生きたら妖怪じゃないですか。
邪気って、黒い砂鉄みたいな、《あれ》の事ですよね。
多くの人間がパワースポットを信じているので、それについて話しても怪しい人とは思われないのですが、逆に邪気が溜まっている場所もあります。その話をすると、途端に怪しい人になってしまいます。
私の周りの人は三次元で起こった実体験として一緒に現象を見ているので、100%ではなくても理解はしてくれています。
普通の人でも、“この部屋、空気が淀んでいるな” “なんだか雰囲気の悪い職場だな” くらいには感じたことがあると思います。
殆どの場合、人間の出すマイナスの気が原因なのですが、それが、砂鉄のように引き寄せあって、ある程度の大きさになって留まってしまいます。
<2018年夏の出来事>
銀座一丁目のある商業施設の、とある売り場に、結構な強さの邪気がありました。
そこのショーケースに6個のヒト型のネックレスが、吊るしでディスプレイされていたのですが、その6個のうち、1個だけがずっと揺れています。ショーケースの中なので風は入りません。空調を消しても現象はおさまりません。
建物が揺れているのならば、6個全部が揺れるはずです。ディスプレイを直してもその1個だけが揺れています。
YoutubeにUPして、心霊スポットとして紹介してみる~なんて、冗談で話していたのですが、問題はそれではなく、そこで働くスタッフが、マイナスの気を発し始めたことです。眉間にしわが寄って、眼が吊り上がり、顔の中央が黒く歪んでしまっています。
《やばい》と思ったら、面白おかしい話をして大笑いをさせたり、美味しいお菓子や、効果のある美容の話など、気分が上がる話を振って盛り上げていたのですが、若い女性スタッフが闇落ちしてしまいました。
向かいのテナントのスタッフが自分を見て笑っている、と急に泣き出し、奇声を上げて家に帰ってしまったのだそうです。
いままでに情緒不安定なところも無く、音信不通になる前日にはその子と、インスタを見ながら美味しいランチのお店を探して、何処に行こうか~とキャーキャー騒いでいたのに。です。
結構な大ごとになっていたので、何か思い当たる事は無いかと聞かれました。かなり胡散臭い話ですが仕方なく、この場所自体が良くないのでお祓いをしようと提案しました。
とはいえ、銀座の一等地のテナントでお祓いの儀式なんてできないですよ。怪しすぎて。
沖縄出身のスタッフは、魔よけにハサミを枕元に置く風習があると話してくれたのですが、防犯上、売り場にハサミを置くことはできないので、とりあえず、盛り塩をしてみようという事になり置いてみました。なんだか小料理屋さんみたいですが、お客様に見られてもこれなら多少は怪しくない?
生まれて初めて盛り塩をしましたが、これは、【入ってくるのを防ぐ】為のもので、【すでに入ってしまってたもの】を浄化できる訳ではないんですね。
そのことを翌日出勤するスタッフにLineで伝え、《十分に気を付けて》と注意をしたのですが。
出勤途中、彼女はビルの入り口付近で、なにも無い平坦な道で、急に脚をひねって全治2ヶ月の骨折をしてしまいました。
【すでに入ってしまってたもの】を浄化した話はさすがにここでUPはできませんが、それを生業にしている方たちは、あんな痛い思いをしてまでもやっているのでしょうか。
その時の事を思うと、呪文をとなえて輪をくぐるだけで邪気払いができるのならは、多少恥ずかしくても手軽で良い方法ですね。
〒144-0044 東京都大田区本羽田3-9-12
<御祭神>
須佐之男命 稲田姫命