こんなにフラットな気持ちで映画を観れるとは思わなかった。この世界観の全てが私にとってはとても日常的。正直、なにも語る必要が無いし、何を言っても嘘っぽくなってしまう。脚色したくも無い。この空気感、温度、匂いを素直に感じてほしい。
COCOの歴史をたどるような映画ではないので、余分な説明は一切ありません。感受性の鋭い幼少期のエピソードや、登場人物の中で、唯一の肉親と言ってもよいジュリア(姉)との関係も語られていません。
何を望み、何を諦め、何にインスピレーションを受け、ガブリエルがCOCO CHANELになったかという映画。できれば、映画の前に伝記などを読んでから、
20世紀、もっとも偉大な女性の一人が誕生するまでの過程の一部分を映画として観て頂きたいと思います。
@完成披露試写会