ＭＹ ＢＡＴＳＩＧＮＡＬ 持ってます。
＜映画レビュー＞
全米で7月18日に公開されたバットマン映画の最新作【THE DARK KNIGHT】 はスパイダーマン３部作が独占状態だった歴代コミック原作映画の記録を塗り変え首位を獲得しました。
日本では8/2・先行ロードショーになった本作は原作コミックをオマージュしている箇所が多く見られました。バットマン＆ゴードン＆デントが手を組み、マフィア撲滅に向かうあたりは【The Long Halloween 】から。あまり詳しいことを書いてしまうとネタばれになってしまうのでストーリーには触れませんが、この作品を最後に急死してしまったジョーカー役のヒース・レジャーの戦慄の演技は、第一作目の【ＢＡＴＭＡＮ】で愛嬌のあるジョーカーを演じたジャック・ニコルソンのキャラとは打って変わって、ゾクッとする出口の無い狂気は【羊たちの沈黙】のレクター博士を彷彿させます。良心の欠片もないジョーカーが提示する悪の美学に、なんだかズドン、と落とされてしまいました。
監督がクリストファー・ノーランに代わってからの2作目ですが、アメコミを原作とした映画のあり方が変わってきた様に思います。彼がイギリス人だからでしょうか？ダークさは色濃くなったものの、果たしてそれが良いのかどうか。途中、茶番になってしまったバットマンシリーズ自体は息を吹き返したように思います。女性が観て面白いかどうかわかりませんが、私は装甲車になってしまったバットモービル以外は大満足です。
余談ですが、冒頭の銀行が襲撃されるシーンに出てくる銀行員は【コンタクト】でケント・クラークを演じていたウィリアム・フィクトナー。本作のタイトルとなったシリーズ・コミック【The Dark Knight Returns 】に出てくるスーパーマンのクラーク・ケントへの駄洒落？敵が現れた途端、めがねを外したので、まさかスーパーマンに？？？なんて事はもちろんありませんでした。
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