配給: 角川映画・東映 © 2012『愛と誠』製作委員会
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みんなストーリーを知っていると思うけど、一応ネタばれなしで。
私の父は極真空手の師範で・鬼の黒崎の愛弟子でした。小学生の頃、毎年お友達を招いて開くお誕生日会では、必ず父が出し物をしてくれました。
レンガ割り、ブロック割り、そして自然石割り。自然石が一番痛いそうです。父につれられて見に行ったキックボクシングや、黒崎健時さん、藤原敏男さん、梶原一騎さん、薄らぼんやりとですが、覚えています。
母は昔、大映映画株式会社に勤めていました。その影響で子供の頃から三隅研次監督のファンでした。当然、必殺仕掛人を見るようになり、深作欣二監督のファンになり・・・。私のDNAが、この映画は面白い!!と言っているので、★★★★
全体的におちゃらけているようですが、実は男気映画です。懐メロのオンパレード。でも、ミュージカルというより、登場人物の出囃子です。それぞれがテーマソングを歌うことで、はっきりとしたキャラクター像がインプットされます。ただ、主人公以外はフルコーラスで歌わなくても良かったのでは?上映時間のうち、30~40分は歌ですもんね。それで―★となりました。
妻夫木さん、斎藤工さん、共に30歳過ぎての高校生役ですが、70年代の高校生って記憶する限りでは、みんなおっさんみたいだったので、時代設定からすれば合っています。
斎藤さん、相変わらすいい味出してます。井口監督作品「ロボゲイシャ」でもナイスな演技をされていました。
OH!誠が少年院へ送られるシーンで、ねじりん棒が出てきましたよ!これは梶原イズムの表れです。“ねじりん棒”“パラシュート部隊”と言えば、『あしたのジョー』の名シーン。最近WOWOWで映画版を観ましたが、山Pの台詞を聞いているうちに途中から寝てしまったので、このシーンがあったかどうかは知りません。
俳優で脚本家の宅間孝行さんは、1970年生まれ。
だから、男組や男大空(池上遼一 作)の世界観も垣間見えるんですね。
誠が通う花園学園のシーンは「ビー・バップ・ハイスクール」の戸塚水産高校を彷彿させます。
殴って・頭掴んで・膝蹴り。東映アクションのお約束。一昨日の「とんねるずのみなさんのおかげでした」男気コーナーで相川翔さんが、バナナマンの日村さんに張り手をされ、切れて襲い掛かるという場面があったのですが、バラエティーなのに、瞬時にこれをやっていましたよ。さすがゼブラーマン!!
ゼブラーマンといえば仲里依紗さんしかり、三池監督は女性の撮り方が綺麗です。武井咲ちゃんの美しさ、存在感はすごい。若かりし日の吉永小百合さんのような透明感です。
意外にも一番バイオレンスしていたのは、子供時代の誠役、加藤清史郎くんかもしれません。
乱闘シーンの後の、ノックアウトされた子供たちの倒れ方がえげつない。マスコミ試写が満員御礼で入れないほど話題になっている『愛と誠』
おススメです。
@角川試写室