「第6回古代歴史文化賞」受賞作品発表

「古代歴史文化賞」は、2013 年に創設された賞で、島根県・奈良県・三重県・和歌山県・宮崎県が連携して 古代歴史文化に関する書籍を表彰することを通して、国民の歴史文化への関心を高め、豊かな歴史文化に 恵まれた各県の交流人口の増加を促すとともに、各県民の郷土への自信及び誇りを醸成することを目的とし ています。

「第6回古代歴史文化賞」の大賞および優秀作品賞が以下のとおり決定しました。

<古代歴史文化賞大賞>(1点)

儀式でうたうやまと歌 木簡に書き琴を奏でる (はなわ新書84)
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著者:犬飼 隆(いぬかい たかし) 塙書房 本体1200円
概要:遺跡から出土する歌を書いた木簡をもとに、古代日本ではやまと歌が儀式の音楽として歌われていたこと、儀式は中国から朝鮮半島を通じて日本の7世紀に導入されたこと、8世紀には儀式での歌が日本古来のものと認識され、そこから和歌が誕生したとする。和歌の起源について大胆な仮説を提示した作品。

<古代歴史文化賞優秀作品賞>(4点)

古墳の古代史 東アジアのなかの日本
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著者:森下 章司(もりした しょうじ) 筑摩書房 本体860円
概要:日本では前方後円墳という独自の王墓が古墳時代を通じて営まれる。これを東アジア各地の王墓と比較して、日本の王墓は中国で権力を誇示する大きな墓が衰退した時代に成立し、内部構造や管理形態などが異なることを指摘する。日本の古墳の特色を世界史的に明確にした作品。


日本神話はいかに描かれてきたか: 近代国家が求めたイメージ (新潮選書)
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著者:及川 智早(おいかわ ちはや) 新潮社 本体1200円
概要:現在の日本人が思い描く神話のイメージとは、近世から近代にかけて、『古事記』『日本書紀』の神話が再解釈され定着したものであることを、図像の変遷から明らかにする。神話とは変容するものであり、近代における日本神話の浸透に図像が大きな影響を与えたことを論じた作品。


文明に抗した弥生の人びと
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著者:寺前 直人(てらまえ なおと) 吉川弘文館 本体1800円
概要:朝鮮半島から稲作文化が九州に取り入れられ、やがて東日本に伝播していったという従来の弥生時代像に対し、日本列島内の社会は多様であり、先進的な文物により統合が進んだ社会と、集団や個人の平等を維持する方向の社会が併存したととする、斬新な時代像を提示した作品。


倭の五王 – 王位継承と五世紀の東アジア (中公新書)
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著者:河内 春人(こうち はるひと) 中央公論新社 本体860円
概要:5世紀に中国に使者を派遣した倭の五王、それぞれの王が行った外交を分析することで、外交の目的が何であったのか、そして中国朝鮮と交渉する過程で、古代王権がどのように成長していったのか、日本の古代国家の成り立ちを外交から明らかにした作品。

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