木曜日は、昼に総領事館にご挨拶の後、マンハッタン郊外のお城へ向かう。
昔の富豪が丘の上に建てた、スコットランド風?建物。
マンハッタンから電車で40分程の、全くアメリカを感じさせない場所。
「蓼科」と言われたら、信じる位、妙に居心地がいい。
ロックフェラーなどの邸宅地区らしい。
隣の村では、ジョニーデップの首無し騎士の映画ロケがあるような、そんな場所。
そこにポツンとそびえる丘の上にこの城が1つ。掲げられたユダヤの星が、威厳を放つ。
元の家族は4人。そのダイニングルームが、今は教会になっている。
4人で食事するには、広すぎないか?
宴会もするんだろうな。見上げると、楽隊用のバルコニーがある。
ここにステージと、スタインウェイのグランドピアノ。自然な音が楽しめる。
日本とアメリカ、両方のお客様に温かく迎えて頂き、公演を終えた。
今回、日本の音楽と共に、アメリカに戻ってこれた事を、東儀秀樹氏に心より感謝したい。
回りを見渡せば、凄い音楽家ばかりで、自分を見失っていたアメリカ修行時代。
そして16年をかけ、秀樹の音楽を学んできた自分が、こうしてアメリカのステージに立っている。
その自分が演奏する意味、ここに存在する意味を実感する。
それは、センセーショナルな特別な事で、普段は気が付いてもいない嬉しいこと。
またいつか日本の外で、こんな風に感じられる様、
特に努力もしないで、
棚の下で餅が落ちて来るのを待とうと思う。
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