バイオリンの教則本。モーツァルトのお父さんレオポルドのが、日本語版で出てる。
いつの時代の?でも、実はあんまり教則本なるものは無い。
元々バイオリンは、顎で挟む物では無かった。
顎あては、シュポアが150年ほど前に発明したと、ヴェーグがいつも言っていた。
カントリーみたいな?昔の演奏家の絵を見ると、皆、バイオリンを顎で挟んでない。超絶ビルティオーゾ時代の、パガニーニやビュータンのリトグラフとかが残ってるから、見たことあるよね。
確かに、顎に何か挟んで、まともに思考出来るわけもなく、一体では何が真実なのだろう。
そう言えば、小学校4年頃だったか、「肩当て」なるものが輸入されてきた。黒船以来のセンセーション。メニューヒンが発明したと聞いた。
メニューヒンは、超有名な神童だった。その彼が、四十肩になって、自分で燕尾服も着れないほどになってしまい、勿論バイオリンなんて持てない。そこで発明された「器具」が、その「肩当て」。今では世界中、誰もが使ってる。
これを着けると、誰でも簡単にバイオリンが持てる。素晴らしい発明だ。自転車の補助輪のように。
そこで気になるのが、レオポルドの言う、バイオリンの持ち方。「労宮」の事を言っているのだろうか?
顎当ても、肩当ても無い時代、最も高度な技術を要求されていた時に、一体どうやって楽器を使いこなしたのだろう?
世の中には不思議な事がある。発見のヒントは、どこかに転がっているかも知れない。
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