その晩、トムさんの話を、聞きに行った。
遠目、シルエットが葉加瀬とかぶるな。
若いアベックや、野郎どもも来ている。
全編日常ネタのコントなのだけれど、トムさんのお話は、自分にとっては、何故か、お坊さんとか、神父、牧師さんの法話みたいに、勝手に感じている。
心洗われる時。心洗われる歌声。そして本当に笑って泣ける。
かつてこのような、説法の時間はあった(はず)。大人が目をキラキラさせながら、ドラマチックな説教を聴く。
まさにブルース、ゴスペラー!
親を敬い、子を愛する、究極の、そして当たり前の愛を説く。
「この間、高嶋ちさ子さんと、ラジオで喋ってたら、凄く古澤さんの事、尊敬してたよ。あんた、凄いらしいね!」
そういえば、そのラジオ収録の直後、トムさんがすぐメールくれて、
友達の少ない俺は、1ファンとして、ちょっと自慢気だったんだよー。
なれたらいいな、こんなオジさん。
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