クラシックの世界で、
作曲家と共に、リアルタイムで演奏を体験出来る機会は、
滅多にない。
偉大な作曲家達の、実演の録音も、
ラフマニノフ位しか聞いたことがない。
ましてや、現代の作品ともなると、
難解な上に、
演奏は、奏者に任せるケースが多いらしく。
茅野で再演を果たした、
高橋悠治のモノオペラ。
竹田恵子さんが一人だけで演じる。しかも、暗譜。
流石、こんにゃく座の女王。
何度も何度も、
フルパワーのリハーサルをこなし、
涼しい顔。
そして、日本語の歌詞が、
芝居の如く聴こえてくる。ハッキリと…。
宮沢賢治や、落語の芝浜に、
高橋悠治が曲を。
言葉と、音。音と、言葉。
子供の頃から、
贅沢にも共演の機会を得、
そして通った、
高橋悠治のステージ。
勿論、たぶん、
何も理解出来てはいないとおもう。
こうして、悠治作品に生で触れることで、
今まで感じなかった、
「音」やリズム、
そして、
その中から生まれる、
絶妙な「テンポ」が、
実は、当たり前の事だったけれど、
人の「心」と共に有る、
何度演奏しても、
だからこそ、
あまりに新鮮に感じる「音」と共に、
いられた経験は忘れない。
高橋悠治さん、ありがとうございます。
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