ベルリンフィルハーモニーザールの中で、先ずは撮影。
「ビオラのイグナツォが、写真のプロだから。」
?いつも彼が撮っているらしい。
最近の彼らの写真を見ると 、確かにいい写真だし、イグナツォも?写っている。
ベルリンフィルのステージをバックに。
「誰もこのバックでは撮ったことが無いよ。」
自慢気にイグナツォが言う。
それもそのはず、真っ暗。撮れんのか?ライトつくよね?
このビオラのイグナツォは、
そして、いつも苦虫を噛み潰したような表情で、
全然違う場所を弾いていたり。
皆が急いでいるのに、悠々とタバコ吸ってたり。
アーチストな、おもろい人。その彼が、
で、彼も写らなければならない。まさか。
まさかの、オートシャッター。この結果は、webで。
ではなくて、TFCパンフレットに載せます。
ベローナからの作曲家、ロベルト・ディ・マリーノさんも登場。
今回は、バンドネオン・コンチェルトを、バイオリン コンチェルトに改造。もう一曲、マリーノのツィガーヌも。
ロベルト曰く、
「歴史上に既に、バイオリンコンチェルトは数多くある。だから、
確かに。でも、皆が 大好きな映画音楽の巨匠、
モリコーネが書いてくれたか? あのピアソラが、バイオリンコンチェルトを書いたか?
書いてない。 なら、誰が今、書くのか?
ロベルトでしょ。
今回の曲は、更に美しく、ソロも、合奏も難しい。
きっとまた、スーパーエンジニアのフォルカの魔法で、
今年のレコーディング場所は教会。やたらに音がいい。
ドイツのトーンマイスター制度がいいのか、それとも、
渡航する前1週間、練習スタジオに通いつめた。
幼い頃、楽器の構え方を間違い、肩をはずしたまま今頃、
先週TFCの衣装合わせをしたら、
今までずっと、左肩だけパッドをいれていたのに…。
それでも演奏する度に気を付けないと、
(トリトンの時だけ、肩をはずさなかった。だからまた、
だんだん腕まで役に立たず、録音中、指までもつれてきた。
でも、教会の美しい響きと、ベルリンフィル・
今まで、こんなに練習したことなんて、なかったからなー。
各楽章に散らばるカデンツァ(ソロだけの部分)だけ録り残した、
ランチを食べて、ホテルで倒れたら、次の朝になっていた。
無理矢理、肩を動かしてみたら、だんだん治ってきた。
壁が無くなった後に、グローバル(旅行)で ベルリンに来たことがある。そして久しぶりに昨年、そして今年。
新しい建造物のデザインが、個人的には気になる所だけれど。
対して、大戦で完全に破壊された筈の、
幻の光景が、甦ってきている。
CDジャケットの撮影は、コンチェルトハウス 広場で。
これも、古く見えて、まさかの再建築?ありえないけど…。
これから更に昔の「城」まで復元するとか。勿論、設計図無し。
日本の各地に、城を復元するような感じ?
叶わぬ夢?なれど、是非ともそれ、見てみたい。
ホテルのテレビのチャンネルの中で、
毎日 必ず、戦争時の映像が流れている。
音楽で、世界を平和に出来るのか?
パリ乗り換えで、昨年すっぽかされたベルトロン(バイオリン)
コルシカ生まれの料理自慢の彼らしく、
でかい牛肉、巨大ココットの羊。勿論、
ステファン(ソルティエバンドのピアニスト)も駆けつけて完食。
エッフェル塔のたもとに、こんな町があったとは。町の中で、
ベルリンですら、ポルシェを2台確認したのみ。
まあ日本が豊か過ぎるのかもだけれど、
この時期、終戦記念日として、どこも通行止めやら、
ああ、だから戦争の番組ばかりやっていたのか…。
夜更けまでどこも皆、賑わっている。
町のあちこちに、人気者ベルトロンのポスターが。
20年前に、たまたまステファンに遇い、
フランス放送響のコンマスになり、コルシカ音楽祭の総監督に。
「日本でイワオのステージを見ていて、
海洋民族同士の絆が、ここに。
音楽で平和を。祈りを。
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