薪能


古澤巌コンサートスケジュール

羽田から、小金井へ。

創作作品 KUMANO。

津村禮次郎先生の舞、

小尻さんのダンスとのゲネプロ。

森の中の薪能の舞台では、

何だかバッハがしっくりこない。

ステージでは、気にもとめない感覚が、自然界には、通用していないようだ。

笙やヒチリキは、見事に調和している。太鼓も自由自在に。

一体、何をすれば、この世界に入って行けるのか…。

バッハは、エンターテイメントではない。では、何なのか?能の舞台で、バッハはどう染み込んでいけるのか…。

エピローグの、シャコンヌ。

遠い世界の、おぼろ気を表すのかと思いきや、

近くでバチバチと燃え上がる炎に吸い寄せられ。

鍛えたはずの右手が、弓を支えられないほどのシャコンヌに。

そして、舞とダンスとバッハ。

その空気に集中していると、蜘蛛の糸に導かれていくように、

昔々の熊野路に、スリップしていく。

人と自然と、何かの力が集まる、その瞬間。

蜘蛛の糸に引かれ、

演奏させられていく。

う~ん、自分の力で、やってみたいものだけれど。

津村先生、誘って頂き、ありがとうございます。

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