秀樹と二日間。
マネージャーさんは、アメリカの準備のため不在。珍しく二人きり、水入らずの旅だ。
昨年は、泊まりは仙台市内だったが、今回は石巻ステイ。
あの滝川の釜飯、もしかして… 。ジュルッ。
子供の頃、石巻を訪ねた事がある。
高校の仲良しの同級生の実家が石巻で、「石巻」といったら、そいつのことしか浮かばない。
互いにフランス語を選択していたので、
実家の広間で、夜更けまでシルビーバルタンを歌いながら、踊り明かした。
随分前に、文化応援団の、彼の立派な親父が亡くなり、
お母さんを東京に呼んで暮らしてた。
石巻の思い出。
あの頃だから、もちろん仙台から電車に乗った。
数年前に、秀樹と石巻公演の時は、もう車移動で、普通列車に乗らなかった。
だから、あの時見た情景が最後の記憶。
とても美しかった。
また長い年月の彼方、大自然が心の安らぎを与えてくれる日まで、
遠い子孫の繁栄を願い、種をまく。
その花を見届けられずとも、
「想いの届く日」が来ると信じて。
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