~花といのちの芸術祭~
3月8,9,10の三日間、池袋は護国寺にて。9日が自分だけでバッハnight (三日間共参加)。
クラシックのバイオリン曲の中に、
伴奏が無く、ただ一人だけで、演奏する曲がほんの少しだけある。
代表的なものが、バッハのソナタと舞曲集(パルティータ)。
だが問題は。
現代のバイオリンは、隣り合わせの2本の弦だけ同時に音を伸ばすことが出来る。
ところが、バッハの曲は、ピアノのペダルみたいに、伸びる音が必要で。
伸びているベース音の上に、散りばめられた音符が初めて、
宇宙的な曲を展開することになる。
ブゾーニが、「シャコンヌ」の有るべき姿をピアノで作り直したのには、訳がある訳だ。
バイオリンには、その延ばす機能が無い。
ミルシテインは常に言っていた。
「ベースだ、ベースを伸ばせ。」
教会とかで弾けば、残響が沢山あるから大丈夫なのか?
でも、それだと重なって欲しくないものまで全て団子になってしまうし。
一体、どうやって当時は演奏したのだろうか?謎。
昔見た事があるのだけれど、
バロックの時代は、今と「弓」の形状が違ったらしく、本当の弓矢の弓の様な半月形だったらしい。
だから、弓と呼ぶのだろうが、
その形で、緩めに毛を張るのか、カーブしているコマの上、
その弓だと、ほぼ4弦とも同時に擦る事ができる!
成る程!こんな方法が。
全部の音が伸ばせるとなると、最高4音伸ばしていられる。
でも、ペダルと違って、自分でずっと4つの音を押さえてなきゃならないな。
4本しか左指は使え無いから、きっと大変だ。
やっぱりこの弓は、辞めておこう。
残るは、気合い、だ。
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