顎あて


古澤巌コンサートスケジュール

「録音」が発明された以前の音楽は、いったいどんな演奏だったのか?

音が残されたこの百数十年の中でも、演奏法が時代の流行りで変わっているから。

ロマン派の最後の方で、
サラサーテのチゴイネルワイゼンは有るが、パガニーニの音は無い。

古典も、天才モーツァルトとか聴いてみたかったな。

バロック時代のヴィバルディなんて古すぎて、
「今風」に演奏された、イ・ムジチ(注: 韓国ではなくイタリアの楽団)の演奏以外、まるで情報も無かった。

勿論、いつの時代にも、古楽の研究者はいたけれど。今も。

モーツァルトの「絵」を見ると、フォークバンドみたいに「胸」にバイオリンがある。

当然更に前のバロックは、
「顎あて」無し。つーか、首では挟んでいない。

誰が首で挟み始めたのか?

パガニーニの「絵」も、挟んで無かった。

顎あて戦犯シュポアーの仕業か?

以前、「顎あて無し」にトライして、5公演程無駄にしたため、うかつな事はできないが、
本来のバイオリンの世界を知りたい。

「リコルディの楽譜だからな。臨時記号は雰囲気で解釈だな。」

最近の尖ったイタリアンバンドはそう言ってた。

国家が代われば、前の音楽は失われる。
思想を払拭し、新しい世界を築くためには仕方がない。

それほど音楽は、人々を支えている。

歴史上、国家も音楽も失われなかった「日本」は、世界から守られていると言っていい。

ベニスの孤児院の女子を集め、オーケストラを作ったヴィバルディ。

写すよりも速く、作曲をした。
羨ましい才能だ。

25日西脇でバロックばかりを演奏してみる(完売御礼!)。

顎あて有りですが。

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