最終列車で飛騨古川に到着。
先日、3日連続で寄った居酒屋は、もう閉まっている。
ぐずぐず恨めしそうに、中を遠くから覗き見。
おっと、大将と目が合った。
「お待ちしてました。」
悪いねぇ~、ありがと。
呑んだらダメだよ~、朝早いんだから。
そして、完璧寝坊。かたじけない。
この日のために身を浄めてきた、三嶋ろうそく七代目は、明け方、部屋を温め、蝋を溶く。
「この先は、見せることは出来ない。蝋燭と自分だけ。」
巨大な大和蝋燭を、二本同時に作る。それも一人で。真夜中までかかる大仕事。では夜まで。
朝食を済ませ、コロッケ屋さんに。先日三日連続買いに来たから、オヤジさんも覚えてくれた。
いっつも、揚げたてを作る。大粒のパン粉の ころもが凄い。そして団子屋さん。お決まりのコースだ。まだ朝十時、もうランチはいらない。
先日のお寺にもご挨拶。なんとなんと、LIVE UNDER THE TREE奉納(3月20日午後予定)を、受け入れて下さった。あの大火を免れた奇跡の寺。感謝。
是非打ち合わせを、と、ご住職と by night 。新しい店。
料理屋のマダムが、「あんた、こないだモナカアイス屋にいたね~。」
いたな、ストーブのまわりに、このおばさん。「あの店は親戚。」
そういえば、いつもの居酒屋も、ここと親戚。男も女も皆美人で、ラテンに明るい。
冬閉ざされる山里のはずなのに。観光客も疎らで、寂しーはずなのに。外国みたいだ。
夜中前、蝋燭が出来上がった。
今まさに産みおとした我が子の様に、ほんのり暖かく、何故か命を感じる。
大仕事を成した七代目。昔ながらの製法を継ぎ、清く美しく、八代目へと伝えていく。
和蝋燭の炎は勢いがある。高く立ち上る。だから、蝋が垂れない。「芯を切りすぎない様に。」吸い上げの力でガンガン蝋を燃やすために。
今朝、ファンクラブの会報表紙のため、撮影に出た。円光寺にお参りに行くと、セルフタイマーで自撮しているおばさま達。撮ってさしあげた。
ご存じこのブログには写真が無い。とにかく秀樹 と反対で、撮影が苦手。
だから、撮影してあげたけど、おばさま達は写真をみて、まあまあな顔。
「何処から来たの?私たちは山口と広島。」
遠くから来たんだな。とにかく観光客がいない。
列車は11時発。コロッケでもいくかな?あれ、お休み、残念。
隣の蕎麦屋さんがもう開いてる。
「今が新蕎麦。一番いい時期。なのに、観光客はもういないよ。」
それでは、ザルの大をいただく。
もう一枚、大をおかわりしたら、たいそう驚かれた。
新蕎麦の、打ちたて、茹でたてなんて、そう食べれませんから。
「うちの子が、今度の三寺参りで式を挙げるんだ。」それはおめでとうございます!ではまた、三寺参りの時に。
古川から高山で特急に乗り換え。ホームのみたらしだんごを、つい二本。
車内販売では、美味しくなった珈琲に、あんパン。
「昔ながらの製法で~」と言われると、弱い。
もう何も食べられない~。
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