9月11日多度津公演


古澤巌コンサートスケジュール

丸亀の隣、多度津公演。
いつもより更に、盛り上ってくれた。
懐かしい顔。皆また来てくれたね。ありがとう。きっとまた来るね。

タイトルに日にちを入れて思い出した。
「その日」、我々はブダペストで撮影をしていた。

「さすらいのバイオリン」。

ハイビジョンになったばかりの、NHKの特番で、ハンガリーからルーマニアまで、ロマ(ジプシー)の音楽を

求めて長期間旅をした。ロマ専用の音楽学校に行ったら、「クラシックの演奏家が来るから」と、

クラシックを演奏してくれた。

何処か聞いたような曲。クラシックにも聴こえるけど。あ、フバイの曲か。

じゃあ、どっちかといえばジプシー(ロマ)の曲だ。なるほど、ハンガリーの作曲家には違いない。

自分の先生、ヴェーグの先生だしね。フバイは、洒落たサロン曲を作曲した、伝説のバイオリニスト。

旅の最後は、最強のジプシーバンド、ハイドゥークスのクレジャニ村まで出掛けて行った。

「小さな家でごめんね。」
(またもや、自分の家より広い。)
そして最後にとてもスペシャルなセッションもした。

まさか日本までは来ないだろうと、自分のバンド「 タイフーン」で弾きまくった、ハイドゥークスの名曲の数々。

20世紀の終わり頃、本物のジプシーバンドが遂に日本へ、続々とやって来た。
その時「タイフーン」は役目を終えた。

ロマは生きるために弾く。楽士とは本来、そういうものだと思う。生きる事の全てを奏で、歌う。

共に生き抜くために、
世界の平和を願おう。

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